RandomContext1

昨夏。1年が経っても音MDM天の興奮は冷めやらず、それに肖ったイベントが画策されていた。

コミュニティの規模も拡大し、活気に満ちていたその頃。「仲の良い者同士でコンビを組み、それぞれが目指す音MADを完成させ、一斉に投稿して界隈の耳目を集める」というコンセプトの企画が立ち上がる。
コンビの結成は本家のような指名制ではなく、主催の一存によって決められた。「その人ならこの人との音MADが見たい」といった意図によるもの。
コンビ発表の日、相方とどのような作品にするか話し合った結果、かねてより私がオリジナルのメドレーを作りたいと考えていたこともあり、メドレー合作形式で制作することになった。
天邪鬼(いわゆる逆張り気質)な私は、需要の裏をかくためあえて人気曲中心のメドレーに対抗し、自分の好きな曲だけで構成することを決めた。

後日。年末投稿を目標に、意気揚々と――あるいはどこか気の抜けたまま――制作が進む中、突如として事件が起こり、紆余曲折。
相方を欠いたコンビでの制作は困難となった。悪い報せは他の参加者のモチベーションも削ぎ、私自身も意欲を失ったまま、気づけば師走を迎えていた。
無事に投稿まで辿り着いたコンビもあったが、企画のコンセプトは崩れ、やがてその存在感も薄れていった。

年末。私の熱意は冷めてしまったものの、編曲途中で止まっていたメドレーをどうするか考えていた。
せっかく着手したものを無にするのは惜しく、コミュニティから参加者を募って合作にすることを思いつく。「音MADを本気でやりたい人は反応してください」と投稿したところ、多くのメンバーが応じてくれた。
年始、対象者に招待を送り、足りない人数分は参加者に協力してもらい増やしてもらった。
そして招集が一通り完了したのち、メドレーの編曲も完成へと至った。

選曲基準は大きく二つ。ひとつは単純に自分の好きな曲であることと、前後のパートに何らかの繋がりを持たせられること。曲名の共通点やメロディの類似などで関連性を見出している。
ゆえにタイトルは『ランダムな文脈』、すなわち『RandomContext』とした。

 

01. イザヨイレイバーズ - brz1128
02-a. SH4PESHIFT3R - isonosuke
02-b. New York Back Raise - saaa, kei_iwata, stuv, わかどり
03. フィクサー - ぬゆり
04. HETERODOXY - ELFENSJóN
05. Invisible Frenzy - Kobaryo
06. “Libera me” from hell - 岩崎琢

合作企画前、相方からのリクエスト曲。

07-a. Rumor - Sturm, Neutroa, Wrathstetic
07-b. Squid Game vs. MrBeast - Freshy Kanal

これを見て入れたくなった。

07-c. Abendo - r

BOFXVIで最も好きな曲。

08. Rainbow Treasure - uynet

学生時代に金欠でMSGS音源に頼っていた頃に聴きかなり衝撃を受けた曲。

09. 六兆年と一夜物語 - kemu
10. 林檎華憐歌 - ビートまりお
11. THE APPLE IS CAST! - 夢乃ゆき
12. Bad Apple!! - Alstroemeria
13. SHELLF!RE OF RETVIZAИ - seatrus
14. 泡沫の灯 - Endorfin.
15-a. [Nexus] - まふまふ
15-b. MY FIRST YTPMV - Motchan

『私の初めてのYTPMV』まさしく、音スタダ参加者なので選曲した。

 

音MADは趣味であり義務ではない。当然、期日を過ぎても提出されないパートもあった。
しかし期日を延ばせば合作自体が曖昧に終わる可能性が高いと判断し、締切は据え置いた。未提出のパートについては特定の画像で差し替えることにした。
その画像が「さつまいも」である。

合作名は投稿直前まで決まっておらず、進行中に参加者同士で案を出し合っていた。その中でひときわ印象的だったものが、当時コミュニティ内で流行していたツイートに由来する案であり、最終的にそれを採用した。